こんにちは。はな(@hana8family)です。
私がこのブログを書き始めたきっかけのひとつに、子供の不登校があります。
今では特に悩んでもないのですが、当初は人にも言えず誰に相談したら良いのかもわからず八方ふさがりでした。
確実に世の中に不登校の子供が増えている。
なのに、子供が実際不登校になったら、どうしたら良いのか分からないことだらけ。
自分の実体験を綴れば、それが参考になったり、誰かの救いになるかもしれない。
そもそも、不登校に対する私のストレスも発散できるかも。
そんなわけで、ブログにぶつけまくってしまえという思いに至ったのです。
そこで今日は娘の不登校の経過についてまとめてみました。
不登校はある朝突然に
毎日学校に通っている我が子が、突然学校に行かなくなったとしたら、どうしますか?
我が家の娘は中学に入学してから吹奏楽部に入り、朝練、昼練、夕練をこなし、塾にも通い始め必死で勉強もして成績キープ、友達関係も良好。
すごく一生懸命に、忙しく充実した日々を送っていました。
中学1年の3学期の始業式に学校で体調を崩し、それから1週間、高熱が続きました。
病院でインフルエンザの検査を受けても陰性、原因が分からずじまいでした。
1週間後、熱がひいたので学校行かないとね、と言ったその日、
「学校に行きたくない・・・。」
と泣きながら訴えてきたのです。
まあ長く休んだから、行きにくいのかな?
じゃあ明日は行こうね、と言ってお休みをさせたのですが、翌日も、翌々日もそれが続く。
あぁ、またか・・・。
実は娘は小学校5年生の頃にも3か月間不登校で学校を休んだ経験があるのです。
でも、その後は毎日すごく楽しく学校に通えていたので、またその内行けるようになるだろうと軽く考えていました。
あれから1年7か月が過ぎた今現在、娘は完全不登校状態です。
不登校の理由は分からない
不登校の理由を探るのは不毛です。
その理由が「いじめ」なら明確です。
ですが、我が家の娘は、理由と考えられる事はたくさんありました。
でも娘自身、「決定的な理由はコレ!」というのが見当たりませんでした。
不登校の理由は千差万別、それぞれ違うだろうし、実は本人も分かっていないということが多いのではないでしょうか。
ただ確実に分かっている事は、
本人は学校に行きたいし、行かないとだめだと思っているのに、行けない
ということだけです。
学校めんどくせー、サボってしまえ~という理由の方が、親としては気持ちがまだ楽だなと思います。
行きたいのに行けない。
どうしたら良いのよ?
「普通」である事の有難さと難しさ
朝起きて、朝食をとり、行ってらっしゃい!と子供の登校を見送る。
こんな当たり前の朝の風景が、我が家にはなくなりました。
どの家庭にとっても普通の事なんだけど、それってすごくありがたいことだったんだ、と初めて分かりました。
世の中のこども達は、毎日学校に通えるなんてスゴすぎる!
ほんと、成績なんてどうでもいい。
通ってくれるだけで良いのになー、と思う。
「普通」ってこんなに難しい事だったのね。
学校の不登校といじめ対応には疑問だらけ
担任の先生は、毎朝自家用車で乗り付けて、号泣して抵抗する娘を無理やり車に乗せていきました。
ある意味拉致?という感じ。
無理やり登校させても改善することなんてないし、先生が良かれと思ってやっていらっしゃる事で明らかに娘は傷ついていると思い、先生には学校には行かせない意思を伝えました。
学年がかわり、担任の先生も変わりました。
この担任の先生は、娘の意思を第一に尊重してくださる先生でした。
そして部活でもプライベートでも仲の良かった友達と同じクラスにしてくださいました。
娘もなんとか登校しようと頑張り、1学期は学校に復帰できました。
順調に復帰できたと思っていたら、実はその友達たちから無視をされたり嫌がらせをされていた事が発覚。
理由は、「みんな勉強も部活も頑張ってるのに、何が不登校だ、甘えるな」という事でした。
あまりに悲しく辛い出来事でした。
相手が嫌がらせをしていると認めていたので、先生に間に入っていただこうと相談しましたが、証拠が無いからイジメとして対処しませんとの回答。
そのまま嫌がらせは続きました。
夏休みが明け、娘はまた登校できなくなりました。
子供が学校に行きたくない、と親に訴えた時、子供のストレスは爆発寸前であることがほとんどです。
娘はそのまま完全不登校に突入しますが、学校復帰を目指すよう学校による指導は続いています。
不登校になると学校の成績や内申はどうなる?
完全不登校になった後、娘は市の教育委員会が運営する適応指導教室に通っています。
定期テストは適応指導教室で受験、課題は提出しています。
適応教室に出席すると学校も出席扱いになるので、極力毎日通っています。
しかし、通知表は
オール1!
圧巻です(/ω\)
我が家が住む兵庫県は、公立高校受験の内申比率はいまだ5割。
住んでいる地域によって進学する高校が決まる「総合選抜制度」が数年前になりようやく廃止になったくらい、教育に関しては保守的な県だと思います。
ちなみに私は大阪出身で、「地元集中」という同様の制度がありましたが、それも30年も昔の話です。
そして大阪は高校によって内申比率が決まっており(低い学校で2割、高い学校で6割)、当日の受験成績が重視される傾向にあります。
恐らく他府県でも同じだとは思いますが、兵庫県下で不登校の生徒は受験での選択肢がかなり狭くなるのは避けられない現実で、我が家の娘も「オール1」を引っ提げてこう受験に臨みます!!
そして無事高校に入学できました。
文部科学省による不登校対応の歴史的見直し
これまで学校の不登校対応は「個々の状況には関係なく」学校へ戻すことを目標にしてきました。
しかし2018年7月11日、文科省は、学校復帰のみにこだわった従来の不登校対応を見直すため、「学校復帰」という文言が含まれた過去の通知をすべて見直す方針を明らかにしました。
これで無理に学校に戻る必要もなくなったわけです。
だからと言って、問題がなくなったわけではありません。
学校教育のみが教育であり、不登校の子は来れないなら来なくて良いよ、でもあとは自己責任で、というのが今の状況です。
進路についても何かしらの考慮があるかというと、全くありません。
今回の文科省による見直しで、色々と変わっていけば良いなと期待しています。
不登校に対する考え方は時代とともに変わりつつあります
私の子供時代、親の世代とも、学校に行かないという選択肢はなかったように思います。
だから、子供が不登校になった時、
まずは何とかして学校に行かせようとする親がほとんどではないでしょうか。
その親と子の考えかたのズレが、不登校をこじらせる原因になることも少なからずあると思います。
子供の不登校をある友人に相談したところ、
「部外者の立場でいい加減な事を言うようだけど、今の時代、学校に行かない選択もありなんじゃないの?」
と言われました。
すごく衝撃を受けたのと、救われた気がしました。
そんな考え、私には微塵も無かったからです。
こだわっていたものを捨てると、他のものが見えてくるんですかね。
新しい道が少しだけ見えた気がしました。
今は「学校に行かない選択」をする方が増えてきたのは事実。
生徒数が年々減少しているのに、不登校の数が増加しているのは、そういった理由かもしれません。
子供が不登校になったら親はどうする?
前にも述べましたが、子供が不登校を訴えた時、子供のストレスは飽和状態で爆発寸前です。
私の娘のように、身体症状が出ている場合も少なくありません。
朝起きれない、腹痛、頭痛、吐き気、めまい、幻覚・・・。
精神的に不安定になっている場合もあるでしょう。
しかし、最初は親だってそれを素直に受け入れる事はできません。
「学校行きなさい!」
「嫌だ、無理!」
の押し問答が、我が家では無駄に繰り返されました。
そして子供を心配するどころか、追い込むような言葉まで。
今になって振り返ると、申し訳なかったなと反省するばかりです。
娘は学校の代わりに適応指導教室に通うことにしました。
しかし、適応指導教室の入室許可が下りるまで、毎朝学校に「今日も欠席します」の電話連絡を入れる必要がありました。
それだけでも、私にとっては朝の忙しい時間の大きなストレスになりました。
この状態では子供にとっても親にとっても状態は悪くなる一方です。
ですから・・・、
「学校に行かなくて良いよ」と言ってあげる勇気と決断が親には必要
子供は不登校になる時点で追い詰められています。
親は子供の現状を受け入れて、「学校に行くことがすべてじゃない」という考え方を持ち、じゃあどうするか?と前向きに方向転換するのが現実的なんじゃないでしょうか。
学校に行くことにこだわると、すべてが見えなくなってしまいます。
そして行き詰まります。確実に。
その囚われた考えを一旦放棄すれば、新たな道が見えてくるもんです(^^)
そのまま学校に行かない生活を選択したとしても、
はたまた順調に学校に戻れたとしても、
人生長旅だから色々あるよね~
くらいな感じで受け止める事ができるようになれば良いですね。
不登校生活の過ごし方
私は不登校生活をサポートする親として、以下を気を付けています。
- 感情的にならない
- 焦らない
- 甘やかさない
不登校を選択するのは自由意志ですが、今の教育制度の元では自己責任となってしまいます。
今の学校生活が無理ならば、その先の高校、大学やもっと先の未来に目を向けて自分なりの不登校生活を楽しむ。
自分の興味があることに没頭するのも良いと思います。
それが理想的で前向きな不登校生活だと思っています。
不登校の時間はとても貴重な時間です。
その時間を使って学校に通っていたらできない事などもチャレンジしてみると良いですね。
私は娘と一緒に旅に出掛ければ良かったな~と思っています。
ネットで不登校情報を見ていると、「子供の要求を極力満たしてあげる」という記述をよく見かけるのですが私は反対です。
携帯の使用時間も制限していますし、学校に行けない分勉強のサポートもします。
おわりに
娘が完全不登校になり1周年を迎えました。
受験生なので次に向けて出来ることを頑張るしかないです。
長々と書きましたがこの辺で。
では(^^)/
コメント
コメント一覧 (10件)
参考にさせて頂きます。貴重な考え方の公表ありがとうございます。
y-atsumiさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
不登校は理由も状況も千差万別だと思うので、
私の娘のパターンが皆さんにあてはまるかどうかは分かりませんが、
少しでも何かのお役に立てる事ができれば幸いです。
我が家の娘も中学2年生です。
夏休み以降 登校する姿がずっと気になっていたのですが 先週より 学校に行けなくなりました。
何をどうしたらいいのか?
誰彼構わず相談する事ではないので 悩んでいた所 コチラのページを見つけました。
本人は、行きたい気持ち。行かなきゃだめ!な気持ちはあるものの 身体が心が拒絶?している様子で 行かない選択 しています。
担任の先生は2度ほど自宅訪問し娘と話していましたが 登校には至らず。
私自身フルタイムの仕事を持ち 学校とは電話でしかお話し出来ておらず やはり 直接 対面での話が良いのでしょうね。
ルビママさん
初めまして(*^^*)
コメントいただきありがとうございます。
私も誰にも相談できずに、どうしたら良いのか分からずずっと悩んでいましたから、お気持ちお察しします。
私は専門家ではありませんので、参考程度にしていただければ幸いです。
娘さん心配ですね。
私は娘に無理をさせた結果、身体症状が色々と出て来たので、親として今とても後悔しています。
その症状は軽くはなりましたが、高校生になった今でも続いています。
なので、ご本人が行かないといけないと思いつつ体が拒否する状態なら、とりあえずは無理をさせず落ち着かれるまで少しお休みをされたら良いのではと思います。
フルタイムのお仕事だとなかなか難しいかもしれませんが、子供さん抜きで一度担任の先生と直接お会いしてゆっくりお話しをされたらいかがでしょうか?
お話することで、明らかな原因が見つかるかもしれません。
いじめなどがある場合は、早急に対処が必要ですし。
また学校の不登校対応の方針もお聞きした方が良いと思います。
学校や先生によって対応方法が様々なので、今後の方針も先生ときちんとお話されると良いかもです。
ご本人がすぐに教室復帰できるようなら良いのですが、そうでない場合は「適応指導教室」「別室登校」「保健室登校」「放課後登校」等々の選択肢が考えられ、先生との連携が必要になりますので。
お返事ありがとうございます。
昨日は主人の携帯に担 担任の先生より連絡があり お話ししたようですが 今ひとつ…といった感じだったそうです。
少し日にちは空きますが 一度きちんと対面での話をしようと思います。
言わないだけかもしれませんが 学校では何も無い。ただ学校に行くのがキツイ。苦しい。と言うだけで、やはり悩んでいる様子。
病院にもカウンセリング?等通った方がいいのか?とも 考えています。
ルビママさん
おはようございます(*^^*)
うちの娘も友人達から無視されていたのを長らく黙ってましたね(^^;)
悩みを親にはなかなか言いづらいお年頃ですもんね。
ただ娘は「これが不登校の原因」という確たるものがなくて、
でも原因と思われる事はたくさんありました。
(ブログにまとめて書いているので、もしよろしければどうぞ。)
今の中学生活はとても忙しく学校のしめつけも厳しいので、ずっとずっと頑張りを求められて疲弊しているのかもしれませんね。
娘は朝昼晩の部活に塾に学校の授業と宿題い追われ、友人関係は複雑でややこしく、学校にはあれもこれもダメと言われ、それを全部真面目にこなしてきた結果、とにかく疲れた、しんどいと言っていました。
スクールカウンセラーさんはいらっしゃいますか?
外のカウンセリングを受ける前に、とりあえずスクールカウンセラーさんに相談してみてはどうでしょうか?
ただ週1回くらいしか学校に来られないと思うので、フルタイムでお仕事をされているなら担任の先生と対面相談する時にまとめるといいかもですね。
初めまして
我が家の息子も不登校になりかけてます。友達と喧嘩ばかりで暴力で最後は終わるとゆうのが今年入学してから続いてまして…
息子は俺に暴力をふるわせる原因を作ってる相手が悪いと毎回言ってます。誰も本当の理由を信じてくれないと最近では家族の話しでさえ被害妄想に近いすり替えで受け止めてます。どうすれば…
初めまして。
お気持ちお察しします。
息子さんは中学生ですか?
我が家の長男は不登校ではなかったものの、中学に入学ししばらくして突然性格が変わりました。
成長期に入ったのが一番大きな理由かもしれませんが、ガチガチの管理教育に馴染めず拒否反応が出たという感じもしました。
それまで暴言暴力なんて全く無かったのに突然暴力的になった息子に戸惑いました。
男の子は一番難しい時期ですよね。
息子は、叱られたり指導を受けるほど心を閉ざしてしまうという感じでした。
今は高校生なので落ち着きましたが、不登校の娘よりも随分悩まされました。
息子さんが理由を話してくれるなら、友達関係について聞くに徹すると良いかもですね。
学校へのストレスが暴力に出ているのなら、学校から一歩離れてみるのもいいかもしれませんね。
専門家ではない単なる不登校経験者の母親の意見ですが。
初めまして。僕は高校3年間不登校でした。
と言っても、全く登校せず自宅に引きこもっていたのは初めの10日間で、残りの期間は当時通っていた高校の片隅にあった「カウンセリング室」という個室にて一人で過ごしていました。言わば、保健室登校というものと同じだと思います。
なんとか教室に戻れるようになったかと思うと、また急に行けなくなってカウンセリング室登校になり、教師から自宅に連絡が入ると度々親と衝突して何度も「死にたい」という思いに打ちひしがれて過ごしていました。自分でも教室にきちんと通って、皆と同じように授業を受けたいという思いがありながら、どうしても教室に向かえないという葛藤に唯々苦しめられていたと思います。
僕が不登校から脱却できたきっかけがあるとすれば、それは『大学受験』だと思います。当時、勉強がほとんど手付かずだった僕は「どうせ無理だろ」と思って受験しないつもりでしたが、母親に「最後のお願いだから受験だけは受けて」と言われて、受けてみることにしました。もちろん、点数はほぼ全科目0点のひどいものでしたが、テストの問題に向き合っている時に、不思議と「これって勉強すれば解けるんじゃないか」「こんなものなのか」という思いにかられていました。
その後、母親に頼み込んで1年浪人させてもらい、そこから偏差値が70近くまで上昇し、無事に国立大学に入学しました。その後も不登校や引きこもりになることなく、現在は就職しています。
今考えれば、自分が不登校や教室入室拒否であった当時、ずっと心の中に或る思いがあったように感じます。それは「誰かや何かを待っている、探している」ということです。
それは自分を救ってくれる人かも知れませんし、自分を救ってくれる言葉や音楽かもしれません。環境や自分を取り巻く世界が大きく変わるかもしれない、という期待や楽しみといった「感情や考えの変化」かも知れません。何がトリガーになるかは、色々試してみないと分かりませんが、一度見つけてしまうときっとどこまでも伸びる活力を手に入れることができると思います。
僕は先日、母校に足を運び、カウンセリング室を訪れてみましたが、その部屋を利用している生徒さんがいらっしゃいました。色々と話をし、ちょうど訪れていて親御さんともお話ししましたが、共に大変喜ばれていました。きっと僕は、こうやって自分と同じ境遇を知る誰かが訪れてくれることを、ずっと待っていたのかもしれません。
娘さんもきっとそんな思いがあるのではないか、と思いコメントさせて頂きました。
アルパカ様
初めまして。
コメントありがとうございます。
不登校を乗り越え今を過ごしていらっしゃる方のお話はとても勇気をいただけます。
不登校の本人や保護者は「不登校でも大丈夫」という安心感をいただけるので。
おっしゃる通り、不登校の状態とは自分の好きな事だったり居場所だったり何かをずっと探して満たされていない状態だと思います。
娘は現在高校に進学し、かろうじて不登校ではないものの学校に前向きに通っている状態ではありません。
自分が必要とされている、とか、人の役に立てるというのは不登校を解消するのに影響があると思うのですが、恐らく娘はその点で未だに満たされていない感じがします。
大学生活はこれまでの学校生活とは全く異なるものなので、アルパカさんのように娘にも良い変化があれば良いなと思っています。