子供が不登校になったら
「何で?原因は?」
「イジメにあった?」
「勉強についていけない?」
などなど、親は色々思いを巡らせます。
理由をあぶりだして、不登校の原因になるモノを排除しようと考えるのです。
そうすれば、学校行けるでしょ?と。
でもいじめなど明確な理由がある場合を除き、不登校の理由や原因は分からない事が多いそうです。
我が家の不登校娘にも聞いてみたんです。
聞けば突破口でもチラ見できるかな?と思って。
今日は娘の不登校の理由と考えられる事をまとめました。
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娘が考える不登校の原因
教室に入るのが恐怖
なぜだか分かりません。
とにかく教室に入ろうとすると、恐怖と頭痛と吐き気と腹痛とめまいで、どうしようもなくなります。
最初は教室だけだったのが、そのうち校門もくぐれなくなりました。
定期テスト前や長期休暇の課題が多すぎる
鬼畜かっ?!
というほど大量の課題が出されます。
私が中学生の頃、こんなに課題あったかなあ?
休暇なのに全然休まらない(ーー゛)
自分でやるべき事を生徒自身の頭で考えさせることは学校はしません。
部活がしんどく顧問のやり方は理不尽
娘の中学、部活は強制入部です。
野球などの学校外のクラブチームに入っている生徒も、美術部に名前をおいたりしています。
何の意味があるのでしょうか。
娘は吹奏楽部に入部したのですが、朝・昼・夕と1日3回練習があります。
土日ももちろん練習です。
家族旅行で部活を休んだりしたら、顧問の先生や周りの生徒からかなり嫌な顔をされるので、家族旅行にも行けなくなりました。
塾の合宿にも参加できませんでした。
ハードでしんどくても退部や転部をする選択肢はありませんでした。
学校に行きづらくなるからです。
また部員の誰かが何か問題をおこすと、連帯責任で部員全員が叱責されるます。
1日の部活が叱責だけで終わることも。
なぜ自分たちまで叱責され怒鳴られるのかが分からないまま、何もやっていないのに「二度としません」と先輩方が泣きながら先生に謝らる姿にアホらしくなったようです。
部活での人間関係に疲れた
小学校から仲の良い友達どうしで入部したのですが、中学に上がった途端グループ内のカーストで下に置かれました。
部活の道具を購入する際も、グループの他の子と同じ色を買っても良いかグループ内で許可が必要になったり、放課後みんなでお出かけしても、その服はみっともないから着替えに帰れと命令されるように。
でも部活は辞める事もできず、カーストからも逃げる事ができません。
今思えばスケープゴートだったのかな。その結果、
友達グループから無視され嫌がらせを受ける
昔から親子で仲が良かったから、母同士の関係も必然的に崩れる。 そして、相手は認めているのに、証拠がないのでイジメとして対処しませんと学校に放置される不思議。
勉強を必死にやっても報われない
定期テストでクラストップの点数を取っても、授業中一生懸命挙手して発言して授業をリードしても、課題をきっちり提出しても通知表で「5」はもらえませんでした。
必死に頑張っていたからこそ、もらった成績に愕然とし、勉強が嫌になりました。
校則が理不尽 (いわゆるブラック校則?)
これはほんの一例です。
- 女子は冬でも素足でいないといけない。(タイツ、パンスト禁止で靴下のみ。)
- 髪留めが黒のアメピンしか許してもらえない。(パッチンどめは不可。娘はくせ毛なのでアメピンではとまらない)
- 下着は「白」に限定。(逆に透ける)
- 髪留め、ゴム、マフラー、手袋は全て紺か黒。
- ポニーテール、ツーブロック禁止。(肩につく長さになると耳より下で一つか二つに束ねる)
- 水泳の授業では日焼け止め禁止。ラッシュガードは許可申請が必要。
- 制汗スプレー禁止。(臭いを気にするお年頃)
- カバンにキーホルダーは1つだけ。
- 置き勉禁止。(今の教科書は重すぎる、副教材は多すぎる)
- 体育の授業中、水分を取ることができない。(今時まだそんな事を言うか)
などなど。
合理的な理由を一切説明されないから、娘は納得ができないらしい。
給食指導で食べる事を無理強いされるのが辛い
娘の学校は入学当初はお弁当だったのですが、途中から給食になりました。
娘は食べるのが遅く食が細いです。
が、配膳の量は体格差などが考慮されないため、いつも食べるのに時間を要します。
食べきれない量なので気分が悪くなるのですが、食べ残しは禁止されているので無理やり完食します。
無理やり完食するので、時にはトイレで嘔吐する事もありました。
そして、班の全員が食べ終わるまで席を立つことができないので、いつも班の人を待たせる娘にとって、給食はプレッシャーでしかありません。
▼お弁当最後の日、お弁当箱を洗おうとしたら、こんなメッセージが入ってました。
お弁当これで終了~!給食万歳~!!
と呑気に喜んでいた自分が本当に情けない。
ではどれが決定的な理由なのでしょうか?
実は本人も、これが理由!というのが分からないそうです。
どれも不登校の理由のような気がするし、どれも不登校の理由ではない気がするみたいです。
ただ、娘の中学校生活の話を聞いていると、
こりゃ行きたくねぇわな、と。
不登校の原因は千差万別で、かつ複合的で、結局のところ本人も分かっていないことが多いのかもしれません。
そして娘から聞き出した不登校の原因と疑われる事柄を排除しようとするならば、日本の教育制度の大胆な見直しと改革を推進して行かねばなりません。
▼これくらいの改革が必要と思われます。
心から羨ましい中学校です。
ただ、明らかにいじめにあっているとか、起立性調節障害で体調が悪いなど、明確な理由がある方は、きちんと早急に対処するべきでございます。
また本人の気質の影響も少なからずあるのではと思っています。
娘、突然登校す。
中学校生活も残り3か月。
3学期の始業式の夜、娘が突然「明日学校行ってみようかな。」と言いました。
今までも度々そんな事をつぶやいては、
「やっぱ無理。。。」とあきらめていた娘なので、
「ふーん、行けるなら行ってみたら?でも無理せんでええで。」
と私も返事をしたのですが。
翌朝、娘は本当に登校したのです。
ビックリ。
教室に入る事もでき、最後まで過ごせました。
色んな友達が話しに来てくれてみんな優しいな~と感動していました。
帰宅して学校での出来事を話してくれていた時、
「学校に行ったら家での会話の内容も豊富になるんやなあ」とつぶやいていました。
本当は娘だって毎日登校して、学校での出来事を色々話したかったはずなんだよねえ。
1学期の始業式以来9か月ぶりの学校。
学校に大きな変化が2つ。
1つは置き勉OKになっていたこと。
もう1つは、清掃時間。
全校生徒一斉に「黙想」してから「黙清掃」するらしい。
つまり、しゃべってはいけないらしい。
寺の修行僧か???
また新たな校則が出来上がったおりました。
なぜ突然登校したのか・・・?
不登校の宿泊プログラムで仲良くなった友達と連絡を取り合っているようで、その友達と「明日お互い学校に行ってみよう」とラインで約束をしたようです。
たったそれだけで、あんなに怖がっていた学校に行けたのが不思議で仕方ない。
不登校の原因が分からないのと同じように、再登校できた原因もよく分からないのです。
その翌日はまた登校できなかったのですが、教室に入る恐怖心は少しマシになったとの事だったので、このまま高校にうまく繋がれば良いなあと淡い期待を抱く母でございます。
まとめ
娘の不登校の理由として考えられる事を色々書き出してみましたが、これが原因!という明確な理由ははっきり言って見つかりませんでした。
多くの不登校生も同じように分からないのではないでしょうか。
原因を排除して登校できればそれが一番なのですが、それはなかなか難しいな・・・。
ただ、現行の学校制度が娘には受け入れがたいのかな?とも漠然に感じました。
では今日はこの辺で(^^)/
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
中高一貫校をギリ卒業した娘がいます。高二
から五月雨登校になりました。
娘さんの学校へ行けない理由と同じです。
コレ!というものはないんです。
最終的に思ったのは、日本の学校のシステムに
娘が合わせられなかったということでした。
いや、合わせていたんだけど限界に達してしまったのです。
でもそれは悪いことじゃないと思えるように
なりました。
はなさんの書き出した(日本ではごく当たり前の)
学校のシステム、今行けといわれても私だっ
て通えないかも…。
私は校則にも友人関係にも「おかしいな」と
思っていても波風立てたくなくて媚びたり、
あきらめたりして合わせることでやり過ごしていたと思います。
うちの子はそれが出来ないだけで、ある意味
正直なんだろうなと思ったんです。
私にゃ無理ですが、大胆な改革してほしいですね…。
最低の履修する時間は決めるとして、自分の
好きな国語の先生の授業をききにいくとか、
クラスを作らずに好きな先生の好きな授業を
聴きに行けたらいいのになと思うことがあります。
長くなってすみません!いつも頷きながら読
ませていただいています。
コツメの母さんさん(id:meredeloutre)コメントありがとうございます(*^^*)
娘さん、頑張られましたね!
日本の学校のシステムに合わせられない、それですね。
私もようやく、それが悪い事ではないと思えるようになりました。
疑問だらけ納得できない事だらけで、社会に出てもこんな理不尽な事そうそうないよって事も学校ではまかり通る。
疑問に引っ掛かって立ち止まると、もう拒否感でいっぱいになるのかも。
社会がこれだけ変化していっているのに、学校教育はなぜ昔からずーっと同じなのか不思議で仕方ありません。
公立小中学校でも子供たちが教育を選択できる時代が来ると良いですね~