はな(@hana8family)です。
娘は中学1年生の3学期から卒業するまで不登校でした。
不登校の生徒がぶち当たる大きな問題、それは卒業式に出席するか欠席するか問題と、
大げさな、と思われるかもしれませんが、本人にとっても親にとっても一大事です。
学校の先生から参加を強く勧められたものの、我が家の不登校娘は結局参加しませんでした。
でも、高校生になった今、少しだけ後悔しているそうです。
娘の修学旅行に対する気持ちやお金の事をまとめました。
学校の先生は修学旅行の参加を勧める
娘の中学校の修学旅行は5月に実施されました。
なので、3年生に進級した途端すぐに修学旅行に準備に取り掛かります。
担任の先生も何とか娘が修学旅行だけは参加できるよう、何度か説得されました。
中学生活最後の思い出になるであろう修学旅行、先生が勧められる気持ちもとても分かります。
親として出来ることは、子供の決断を受け入れるのみ
「何とか修学旅行と卒業式だけは!!」
と思う不登校の子供を持つ親御さんは多いと思います。
私も行けたら良いな~と何となく思っていました。
ビッグイベントですから。
ですが、完全不登校になり時間も経過していたので、修学旅行には多分いけないなという気持ちも随分前から抱いていました。
友人がクラスにいないし、ずっと学校に行ってないのに突然修学旅行だけ行くのは相当な勇気も必要なので、無理をしなくて良いと思っていました。
あとは、娘の決断を受け入れるのみでした。
娘が修学旅行は行きたくなかった理由
娘は結局修学旅行には参加しませんでした。
最初から「絶対に行きたくない」というので、決断に迷うこともありませんでした。
修学旅行に行きたくなかった理由
- 友達がいないので行くのが辛い
- 周囲の人に何で楽しいイベントだけ来るん?と思われるのが嫌だった
- 先生に腫れもの扱いされるだろうから
- 嫌がらせを受けていたのでその同級生たちと顔を合わせるのは気まずい
- ほぼ初対面の人達と班行動をするのはお互い辛い
でも本当は、行った方が良かった気持ち4割、行かなくて良かった気持ち6割だそうです。
そりゃあ一生に一度の中学の修学旅行ですもの。
本心は行きたくないわけじゃありません。
行けるものなら行きたかったんです。
娘が本当は行きたかった修学旅行に参加せず後悔した事
後悔したコト
- スキューバダイビングをしてみたかった
- 沖縄の綺麗な海を見たかった
- 一生に一度しかない中学の修学旅行に参加できなかった
娘の中学の修学旅行先は沖縄でした。
メインのイベントはスキューバダイビング。
綺麗な海にもぐってみたかったようです。
修学旅行。
ひとつひとつが一生に一度の思い出です。
だから、行けるものならば本当は行きたかったのです。
でも、成人式でさえ出席しない人もいるので、人生のイベント全てに楽しく出席できるわけではないと娘は思いなおしたようです。
また、修学旅行の前情報は仕入れておいた方が良いそうです。
周囲の人が娘が中学3年生と分かると、必ず修学旅行の話を振られるからです。
「不登校で行かなかった」と言うと気を遣われるのが嫌なので、娘は行ったフリをして楽しかったアピールをします(^^;)
不登校の生徒の同級生の方へ
ほとんどの不登校生は、
「学校は楽しくないから行きたくないけど、修学旅行は楽しいから行きたい」
なんて事は考えていません。
本当は学校には毎日行きたいし、修学旅行も友達と楽しく思い出作りをしたいのです。
でもうまく行かなかった学校生活だからこそ、一生に一度のイベントは参加したい。
だって大人になってから学校生活を振り返った時に、
「修学旅行に行かなかった」という事実は、恐らく後悔や寂しさやら色々引きずると思うんですよね。
だから、多少無理をしてでも頑張って修学旅行に行こうとするんです。
知恵袋なんかで
「不登校のくせに修学旅行だけ来る同級生をどう思いますか?」という書き込み投稿をよく見かけます。
楽しいイベントだけ来るなんて許せない!という気持ちも分かりますが、不登校の本人は相当な勇気を出して修学旅行に行こうとしています。
そして、そう思っている人が周囲にいる事も理解しています。
不登校の当事者になってみないと気持ちは分からないとは思いますが、せめてその点だけでも理解していただけるとありがたいなと思います。
不参加の場合、修学旅行費の積み立てはどうなる?
娘の中学では中学3年生に進級してすぐに、修学旅行参加申込書を提出します。
申込書には「参加」「不参加」に✔を入れ、不参加の場合はその理由を書きます。
娘は申込書提出の時点で行かない事に決めていたので、不参加で提出しました。
その場合は修学旅行のキャンセル料はかかりません。
また旅行会社指定の日にちまでに不参加の申し出をすれば、同じくキャンセル料はかかりません。
わが校のキャンセル料は以下の通りでした。
取消料対象期間 | 取消料 |
出発の3週間前まで | 取消料は無料 |
出発の20日~8日前 | 旅行代金の20% |
出発の1週間前~4日前 | 旅行代金の30% |
出発の3日前~前日の15時まで | 旅行代金の40% |
出発前日の15時以降~出発当日の午前9時まで | 旅行代金の50% |
参加をキャンセルした場合、取消料を差し引いた積み立て金が翌年の春に銀行口座に返金されます。
我が家の場合6万円弱の積立金がまるまる返金されましたので、そのお金で沖縄リベンジしました(*^^*)
修学旅行に行かないつもりでしたら、出来るだけ早くのキャンセルが望ましいです。
まとめ
本当は修学旅行に行けるにこしたことはないですね。
修学旅行に参加して思い出作りが出来るという事は、ごく当たり前の普通の事かもしれませんが、不登校の子供を持つ私からすると、すごく有難いことなんだなと実感します。
ママ友と会っても修学旅行の話ができず寂しいなあ~と感じたり。
その話題には極力触れないでおこうとするママ友たちに気を遣われていると感じるのも、申し訳ないなと思ったり。
でも本人の気持ちを考えると、一番辛いのも寂しいのも本人だと思うので、
と喜んで余裕をかましてみせています(^^)
今日はこの辺で(^^)/
コメント
コメント一覧 (4件)
はじめまして
中3不登校の我が子は、修学旅行不参加を決めています
数ヶ月前、コロナ禍で修学旅行をオンラインで行った学校がニュースで取り上げられていました
最近ふとその事を思い出し、家庭でオンライン修学旅行を行うことにしました
企画内容は
事前学習→VR動画で観光→体験学習→まとめ新聞作り(お土産はお取り寄せで)
といった感じです
体験学習は、その土地の料理や伝統工芸品作りや、有名な建造物をペーパークラフトで作成
観光はこれからですが、動画サイトを利用してVRゴーグルやテレビでバーチャル観光する予定です
家庭での食事もその土地の郷土料理を母が作る予定でしたが、料理は苦手なので、体験学習でちょっとしたものを作るだけにしました
それぞれの成果物は、夏休みの自由研究として学校提出する予定でいます
資料や新聞はパソコンで作成し国語科へ、体験学習はレポートを書いて家庭科や美術科へ
さらにVR修学旅行のPRコマーシャルをパソコンで作って、技術科へ提出予定です
親の準備は少し大変でしたが、少しは楽しめてくれているようです
ぐーたんさん、初めまして。
コメントいただきありがとうございます。
素晴らしいですね!!!
私もオンライン修学旅行のニュース見ました。
修学旅行に参加しないで、自宅でオンライン修学旅行を家族で企画実行というのは今までに聞いたことがありません。
しかもきちんとレポートの提出まで!!
わが家は結局家族で沖縄旅行に行っただけで終わりました(^^;)
修学旅行に参加するしないはご本人にも葛藤があったかもしれませんが、将来振り返った時に、きっとご家族とのオンライン修学旅行が大切な思い出になっていると思います。
我が家の中3息子が修学旅行不参加を決めましたが、今、ちょっと情緒不安定になっているので、いろいろと調べていたらこちらの記事にたどり着きました。
行かないと決めても不安なんですよね。
本当は、毎日学校に行って楽しく過ごしたいし、修学旅行にも行きたい、という気持ち、たぶん、うちの子もそうなんだろうなと思います。
少しの間、荒れそうですが、引き続き見守りたいと思います。
りんご様
はじめまして。
コメントいただきありがとうございます。
息子さん頑張ってご決断されたんですね。
修学旅行は「行く」も「行かない」もどちらも苦渋の決断だと思います。
最近になり「修学旅行に行けなかったのは心残りだけど、行ってたらもっと後悔していたと思う」と娘が当時を思い出して言った言葉に、私は何となく救われた気がします。
見守る立場も大変だと思いますが、くれぐれもお体ご自愛くださいね。