通信制高校とは?息子が転入して分かった単位取得システムと学費

通信制高校とは
こんにちは。はな(@hana8family)です。

今日は通信制高校について。

息子は中学卒業後、高校卒業資格も同時取得できる調理専門の専修学校に進学しました。

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しかし、入学後に調理師という職業が自分に合わないと感じたようで、結局1年生の2学期末で退学。息子が通っていた調理師学校は通信制高校と技能連携していたので、調理師学校のみを退学し、通信制高校の方をそのまま継続することになりました。

最近は通信制高校に進学する方も徐々に増えつつあると思いますが、通信制高校って一体どんな感じなの?と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今日は、通信制高校に進学や転入を考えている方に、息子が通っている通信制高校とはどんな所なのかをまとめました。

この記事はこんな方におすすめ

  • 通信制高校を詳しく知りたい
  • 通信制高校への進学や転入を考えている
  • 不登校からの高校受験
Contents

通信制高校とは~その目的

通信制課程は、昭和23年学校教育法が制定された時に「高等学校通信制課程」として設置。

設置した当時の趣旨は、「全日制・定時制の高校に通学することができない青少年に対して、通信の方法により高校教育を受ける機会を与える」ことでした。
つまり、働く青少年の為の学校でした。

しかし、最近は時代と共にその趣旨は大きく変わりました。

現在の通信制高校にはどんな人が通っているの?

通信制高校

当初の趣旨から大きく変わり、現在は多種多様な生徒さんが在籍しています。
全日制課程から転・編入学する生徒、不登校の生徒、様々な事情で高校を卒業できずに成人した人、スポーツを本気でやっている人、等々、入学動機は様々です。

息子が通っている通信制高校に在籍している生徒さんでは、こんな方々がいらっしゃいます。
ほんの一例です。

  • 通っていた高校を中退したため転入
  • 中卒で働いていたけど高校を卒業したい社会人
  • 中卒だったけど、妊娠をきっかけに高校を卒業したいと思った主婦
  • 中学校で不登校だった
  • 家庭の事情のため働きながら高校に通いたい
  • スポーツなどに大幅な時間を費やしているため高校に通う時間がない
    (息子の高校にはガンバ大阪の選手やフィギュアスケートの選手たちが在籍。
    最近ではフィギュアスケートの紀平選手がN高校に入学され話題になりましたね。)

 

高校生の17人に一人が通信制高校生

2019年度の高校生全体の生徒数は約344万人。(※文部科学省調べ)
その内、通信制高校に通う生徒数は約20万人に達しています。
つまり、現在5.8%の高校生(17人に1人)が通信制高校に通っているということになり、通信制高校に通うという事はレアケースではなく、進学の選択肢の一つとしての地位を築きつつあるのです。

高校生の構成比

通信制高校(通信制課程)学習方法と単位取得のしくみ

通信制高校での単位取得は3つの学習が必要

通信制高校の学習の基本は、レポート(課題提出&添削指導)、スクーリング(通学)、テスト(単位認定試験)です。この3つの学習をコンプリートすると単位が取得できます

  • ①レポート提出(課題提出&添削指導)
  • ②スクーリング(通学授業)
  • ③テストに合格(単位認定試験)

例えば、息子は通学型の通信制高校に通っています。
1教科につき4回授業を受け4回レポートを提出しすべて合格したら、最後に単位認定試験を受けます。
単位認定試験に合格すれば、晴れて単位取得という流れです。
そして、必修科目を含む74単位以上取得すると、卒業要件の一つを満たすことになります。
(※卒業要件については次の項目にて)

①レポート(課題提出&添削指導)

レポート作成

教科書などを見ながらレポートを作成して、郵送やメールなどで提出します。
通学型の通信制高校は、学校にレポートボックスが設置されている場合もあります。
添削指導の上、返却されます。

レポートの内容は、授業内容のまとめやテスト形式など学校や選択した授業によって様々です。
レポートが合格しなければ、単位認定試験は受ける事ができません。

参考に息子の通信制高校のレポートを。

通信制高校のレポート
1回の提出につき、これくらいの内容の表裏のレポートが1~4枚程度、提出課題として渡されます。内容の多さや難易度は教科担当の先生によって異なります。

②スクーリング(通学授業)

通信制高校のスクーリング

卒業には定められた時間以上の授業を学校で受ける必要があります。
これをスクーリングといいます。

定期的にスクーリングを行ったり、年に数回だったり、数日間まとめて行ったりと、その通学頻度やスタイルは通信制高校によって様々ですので、自分の好みに合わせて通いたい学校を選択できます。
様々なニーズに対応する多様性をもっている通信制高校ならではですね。

通学日数 学習スタイル
年3~5日 最近はインターネットを活用して講座を受ける学校が増えてきました。
基本的に自宅で学習し、通学日数を最小限に抑えるスタイル。
月1~2日 自宅学習をメインにしつつ、最低限の授業を学校で受けるスタイル。
週1~4日 自宅学習と通学授業の併用スタイル。自宅学習の不足分を補う事ができます。
週5日 全日制高校と同じように週5日通います。
ちなみに私の息子の学校は5学期制。学期ごとに授業を選択し、週2~3日通学しています。

③テストに合格(単位認定試験)

規定された回数のスクーリングとレポート提出を行うと、単位認定試験を受ける事ができます。
テストに合格すると単位修得が認められます。
不合格は再テストを実施する場合もありますが、息子の通う高校は再テストはありません。

通信制高校を卒業するには

通信制高校を卒業するには、卒業要件を満たすことで認定されます。

通信制高校3つの卒業要件

  1. 必修科目を含む74単位以上の単位取得
  2. 36ヶ月以上の在籍期間
  3. 30時間以上の特別活動

MEMO
転入する場合、以前に通っていた高校で取得した単位、在籍期間などは認められます。

通信制高校の学費はどれくらい?~我が家の息子の場合

通信制高校の学費

通信制高校の学費はどれくらいかかるのかご存じですか?

実は「〇〇円です!」と断言できないのが通信制高校の学費なんです。

自宅学習型、週1~3日通学型など様々なスタイルから自分に合った学校を選べる通信制高校は、学費も学校によってバラバラ
ですので、一例として我が家の息子の学費を参考にどうぞ。

検定料 10,000
入学金 70,000
施設維持拡充費 50,000/年
授業料 9,000/単位×74
教科書代 1~20,000/年
講習費 資格取得講座などを選択した場合は別途講習費が必要
注意
在学4年間は就学支援金制度が適用されますが、金額は自治体と世帯収入によって異なります。また、世帯年収が910万円以上になると、修学支援金は支給されません。

息子の学校の場合、3年間で896,000円の学費がかかり、そこから就学支援金を差し引くと、以下の通り。

(※以下は息子が入学した通信制高校に3年間通った場合の学費合計です。学校によって金額は異なります。)

通信制高校の学費

息子の通信制高校ライフ

息子が通う通信制高校は、クラスがあるわけでもなく5学期制ですので受ける授業はどんどん変わっていきます。
毎学期に入学が可能ですので、色んな人がどんどん入学して人の入れ替わりは激しいです。

選択した授業を週2~3回出席するだけですので、人とのかかわりはあまりありません。
なので、いじめなども発生のしようがありません。
「ただ、高校を卒業したいだけ!」という方には、息子が通っているような学校もアリかな、と思います。

今はクラスもあり固定日に通学するスタイルの通信制高校が増えているので、そういう学校を選択すれば普通に友人もできるそうです。

息子は学校が無い日はアルバイトに行ったり自由に過ごしています。
通信制高校に転入してから始めたそのアルバイトも早2年。
先日アルバイト先から呼び出され、高校を卒業したら正社員にならないかというお誘いをいただいたので、このまま入社することになりそうです。

まとめ

通信制高校がどういう学校なのか、認知がまだまだ低いのは残念です。
そして「通信制」という単語が通信制高校の実情を分かりにくくしているような気がします。
(通信制なのに学校に通うってどういうこと?とよく人に言われるので・・・。)

自分に合った学校を選択し自分らしい高校生活を送る事ができる通信制高校は、素晴らしいと感じる事がたくさんあるのです。

この先、全日制の高校と同じように、通信制高校が普通の進路の選択肢の一つとして広まれば良いなあと思っています。

では(^^)/

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